コーディングジャパン塗装セミナー

コーティング ジャパン
VOC分解微生物の研究

VOC対策として様々な取組がなされる中、環境汚染・汚染懸念化合物に対する新たなソリューションの確立を目指す。

2021年12月9日に「コーティングジャパン CEMA/IPCO共同主催 塗装セミナー」で代表取締役の首藤 将克が講演致しました。

2021年度から注力して研究している「VOC分解微生物の研究」の状況と今後の展望について、ご報告させて頂きました。
弊社では、VOCの中でも特に毒性が高く、分解が困難な"トルエン・キシレン・エチルベンゼン"に対して、微生物を活用したソリューションの確立を目指しております。

2021年4月より、標準試薬においてVOCの分解を確認できた微生物を十種類以上混合した混合微生物製剤を用いて、実際の塗装現場の廃液で効果測定を開始致しました。
廃液内に含まれる阻害物質等が微生物のVOC分解へ悪影響を及ぼさないか懸念しておりましたが、VOC測定器による"気中におけるVOC"の低減を確認できました。
VOCは、水溶性/非水溶性があるため、"気中におけるVOC"の大半は揮発した非水溶性VOCが占めます。
したがって、"気中におけるVOC"の低減だけでなく、"液中におけるVOC"の低減も評価する必要があると考えております。

現在、"液中における水溶性VOC"の低減を評価するために、第三者機関にガスクロマトグラフィー等による評価を依頼し、製品化へ向けた構想策定に着手しております。


以上